自由貿易の光と影 2018 3 25

2018年3月23日のロイターには、このような記事がありました。

「米国の対中赤字、犯人はiPhoneか」
 アップルは昨年、(中国から)米国向けに、
アイフォーン6100万台を出荷している。
(引用、以上)
 アイフォーンは、「中国製」と言ってよいでしょう。
「アメリカ製」とは言いにくいものがあります。
 確かに、設計やデザインは、アメリカ本土で行っていますが、
組み立ては、中国にある工場です。
世界中から集めた部品を中国の工場で組み立てているのです。
完成品をアメリカに輸出しているのです。
 おそらく、世界のパソコンも、「中国製」と言ってよいでしょう。
世界中から、安くて優秀な部品を中国の工場に集めて、
そこで、組み立てて、アメリカに輸出するのです。
 では、中国の工場を閉鎖して、
アメリカに工場を建設すれば、万事うまく行くか。
 昔、日本においては、パソコン・ブームがありました。
若者が競い合うように、買い求めましたが、
決して、安いものではありませんでした。
 何しろ、部品も組み立ても、純国産でしたので、
安いものでも20万円、高いものになると30万円ぐらいでした。
(PC-9801時代。CPUはV30。ディスプレイを含まない)
 それが、中国の工場や東南アジアの工場で、
部品の生産と組み立てを行うようになったら、
安いものでは、5万円から7万円、
10万円も出せば、高性能なパソコンになります。
 消費者の利益を取るか、
労働者の利益を取るか、難しいものがあります。






































































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